2014年1月30日木曜日

【本の紹介とお知らせ】『あいをよる おもいをつむぐ』著者、さとううさぶろうさんの映画が上映されます。

「うさとの服」デザイナー、さとううさぶろうさんがご出演されているドキュメンタリー映画『つ・む・ぐ ~織人は風の道をゆく ~ 』が上映されます。
監督は吉岡敏朗さん。
うさぶろうさんの他に、外科医でありながら東洋医学や補完代替医療などを取り入れ、在宅医療、在宅での看取りに取り組む船戸崇史さん、「鴨川自然王国」で農を取り入れたスローライフを送りつつ、歌手として活動しているYae さんがご出演されています。

三者三様の生き方、それぞれのストーリーを、映画を通して感じられればと、私たちも楽しみに思っています。
詳しくは、ぜひ映画の公式HPをご覧になってください。http://www.tsumugu-movie.com/

地湧社では、さとううさぶろうさんの著作『あいをよる おもいをつむぐ』を2011年に出版いたしました。
この機会に、もう一度、うさぶろうさんの素敵な思いが詰まったこの本の紹介をしたいと思います。



『あいをよる おもいをつむぐ』
四六判上製/192ページ/1575円(税込)
ISBN978-4-88503-215-8
さとううさぶろうさんは、1948年、北海道生まれ。
日本で企業デザイナーを経験したのち、ベルギーの首都ブリュッセルでオートクチュールの創作に携わります。
あるときご自身に転機があり、「外見を飾るための服づくりではなく、着る人の内面が輝く、いのちのかたまりのような服をつくりたい」と、華やかなデザイナーの世界から一変、エネルギーの高い布を求めて世界中を旅します。
現在では、タイのチェンマイで「うさと」のデザイナーとして、手つむぎ手織り、天然染めの布に “宇宙の法則”をデザインし、自然をまとうような心地よい服を生み出されています。



この本では、いのちの服づくりを始めたいきさつや、宇宙の法則のデザイン、また素材を「よる・つむぐ」だけでなく、人のつながりも「よる・つむぐ」ことで見えてくる大切なことが書かれています。
地湧社がうさぶろうさんに本を出したいとお声をかけたのは、5年以上前のことです。
当初、「うさと」の服の着心地が本というかたちで伝わるか、理屈を並べただけのものになるのではないかと、うさぶろうさんは出版するべきかどうか葛藤されました。
しかし、3.11の震災を受け、ご自身の本を出すタイミングを決められました。
うさぶろうさんにしか語ることのできない「うさと」の想いと、ものづくりのすばらしさを綴ったこの本には、発刊以来、たくさんの反響が寄せられています。

今回は、地湧社に感想をお寄せいただいた方の中から、いくつかご意見をご紹介させていただきたいと思います。


※感想は読者カードでお寄せいただいたもので、掲載の可を問う欄で“はい”をお選びくださった方のものです。年齢と性別は記載させていただきました。

                    ◆◇◆
さとううさぶろうさんの熱い思いと人類の調和に向けて服を通した活動に、大いなるロマンを感じました。私もいまいる場所から地道に歩んでいこうと思いを新たにできた、たいへん素晴らしいメッセージのこもった本だと思います。(49歳、男性)
                    ◆◇◆
以前から気にはなっていた存在の「うさと」さん。私も“麻衣”という名前からか、いつかは麻で衣にかかわることをしていきたいと思っていたのですが、まさに私が理想として描いていた世界を実践している方がいらっしゃることに、純粋に服と向きあっている方と出会えたことに、とても嬉しくなりました。この本を贈ってくれた地元・石巻の彼に、ただただ感謝です。(24歳、女性)
※うさぶろうさんは震災後、石巻の方に「楽衣」という部屋着にもパジャマにもなる「うさと」の服をお渡しされています。(編集部)


                    ◆◇◆
さとううさぶろうさんの思いを知ってから、「うさと」の服がより素晴らしく思いました。愛と平和を身近なところから広められたらいいですね。(61歳、女性)
                    ◆◇◆
とてもいい本でした。「なるほど…」というだけでなく、「で、自分は(私は)どうなの?」と鋭く問いかけられました。うさぶろうさんの行動力と工夫の数々も、すごく参考(ヒント)になりました。この本が作られ、手元に届いたことに感謝です。ありがとうございました。(40歳、女性)
                    ◆◇◆
ひらがなが多く、難しい漢字にはよみがながあるので読みやすく、文章が素直でやさしく、著者の想いが「すーっ」と心に入ります。「うさと」ファンのお友達にも、精神世界が好きな方にも、おすすめしたいと思います。(47歳、女性)
                    ◆◇◆
すごくためになった。この本は、1年前、「うさと」の展示会で知っていたけど、今回の展示会で買ってみました。早く買っておくべきだった。(35歳、男性)
                    ◆◇◆
あるとき友だちの着ている服が“上等で素敵だな”と思ったのが、「うさと」の服との出会いです。そのときは「うさと」のことは知らず、もともと地湧社の本が好きだったので、この本を読み始めました。ちょうど読んでいる最中に、「うさと」の展示会が自宅近くで開催されていることを知って驚き、足を運んでみました。本に書かれていたように、一つひとつの服に作り手であるタイの女性の慎ましく美しい生活の断片が散りばめられていて、“思い”を買い手に届けるうさぶろうさんの仕事に感動しました。普段着ているものよりは高価ですが、着てみたくなり購入しました。「うさと」の服を着ていると、都会を歩いても、どこか自分が守られているような気持ちになります。(30歳、女性)
                    ◆◇◆


映画と共に、本もお手にとってくださるよう、よろしくお願いいたします。
(編集部)